富奥の虫送り



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種類
芸能
名称
富奥の虫送り
よみ
とみおくのむしおくり
所有者または管理者
富奥虫送り保存会
所在地
富奥地区
指定年月日
令和6.7.1

 富奥の虫送りは、7月中旬に富奥地区において行われます。道中太鼓・送り太鼓・とまり太鼓等を打ち鳴らしながら、松明を手に田んぼを周り、最後に「虫送り」と書いた火縄アーチをくぐって広場に集結し、大きな孟宗竹を芯にした焚火を囲み、太鼓を乱打します。富奥地区は、太平寺、下林、位川、三納、矢作、粟田、藤平田、藤平、清金、末松、中林、上林、上新庄、下新庄の14集落からなり、それぞれの町会ごとに地区の神社等を起点とし、広場に集結します。
 虫送りの起源については、アジアにおける稲の被害として蝗(いなご)の異常発生による虫害が挙げられ、古代中国には「虫害には、火でもって焼き殺すべし」とした記録があります。日本においても、稲の開花時期である7月の土用に農民が鉦や太鼓を打ちながら、燃え盛る松明を手に田の畔道を廻る虫送り行事が各地で見られました。これは赤い火を目立てに、太鼓の音に招かれて降臨する田の神に、稲を害虫から守り、秋の豊作を祈る一種の予祝行事と考えられます。
 加賀には源平の合戦で源氏の武将、斎藤別当実盛が稲株に躓いて落馬し打ち取られ、その怨霊がウンカ虫となり稲に害を与えるとの伝説が残っていますが、富奥地区においては、加賀国守護職の富樫政親がウンカのごとく押し寄せる一向一揆軍に屈し自害した後に、政親の怨念がウンカに化身して、虫害を起こすと伝わっています。
(無08)

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