深鉢形土器 |
最古の縄文土器の形で、バケツ状が基本です。火熱による変色や内外面に煤や炭化物が付着しているものが多く、煮炊きに使いました。日常では9割以上を占める粗製［そせい］深鉢を使い、文様で飾られる精製［せいせい］深鉢は祭祀などの特別な行事で使われたれたものと考えられています。 |
鉢形土器 |
高さが深鉢形よりも低いもので、火熱による変色が有るものと無いものがあります。煮炊きに使ったもの、盛りつけに使ったもの、貯える用途に使ったものがあります。 |
浅鉢形土器 |
高さが深鉢形よりも低いもので、食べ物などの盛りつけに使われました。多くは口縁部に文様帯をもち、その文様帯はベンガラ（酸化鉄）や水銀朱で赤く塗られています。 |
壺形土器 |
胴がはって口がすぼまる形から貯蔵用に使われたと考えられていますが、火熱を受けたものがあり、深鉢形のように煮炊きに使っているものもみられます。 |
注口土器 |
管状の注ぎ口をつけた土器で、飲み物を注ぐためのものですが、その飲み物は明らかになっていません。
火熱を受けたものがあり、飲み物を温めたことが分かります。
|
皿形土器 |
浅鉢形よりも浅い器で、食べ物などの盛りつけに使われましたものでしょう。 |
蓋 |
器の中に、他のものが入らないようにするためのもので、北陸地方の晩期に特有の土器です。文様帯の多くは、赤く塗られています。 |
小形土器 |
他の土器と比べて小さな土器を小形土器として区分したものです。 |